ペット今昔物語
ペットといえば以前は犬か猫、と相場が決まっていました。特に猫に関して言えば、今のようにペットショップで売られている高価なものではなく、友人にもらうとか、道で拾うとか、とにかく元手がかからない方法で手に入れることが多かったように思います。当然現代のペットたちとは生活の習慣もグレードも格段の差がありました。まず食事、今のようにペットフードを食べさせてもらっている猫はほんの一握り、ほとんどの猫は夕飯の残りであるとか、ご飯に味噌汁をかけただけだとか、鰹節をのせた通称「猫マンマ」で済ませていました。もちろん猫用の洋服なんて論外です。それから昔のペットとの大きな違いは何と言ってもその生活空間でしょう。昔の猫は今のように美しい寝床なんてありませんでした。専用の座布団かバスタオルがあれば十分だったのです。しかし、昔のペット達は元気でした。ストレスも運動不足もほとんどなく動物らしく毎日を生きていたように思います。ペットがもはや家族化してしまっている現代、もしも昔の猫達がリッチでゴージャスな生活を送る一部の猫達を目にしたらどう思うのでしょう?羨ましがるのか、それともお犬様ならぬお猫様状態に同情するのか、ちょっと聞いて見たい気もします。
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