古今東西化け猫事情

日本では昔から怪談に登場して化けるのは猫、と決まっています。化け猫とは言いますが化け犬とは聞きません。九州の竜造寺家の怪談も、南総里見八犬伝に登場するのも、化け猫や山猫の妖怪です。八犬伝には八房という妖怪化したと思われる大型犬も出てきますが、これは正義の味方です。同じペットであるにも関わらず、なぜこのように扱いが違うのでしょう。これはやはり本能的な習性であるとか、ペットとして歩んできた歴史の違いだと思われます。ペットとして飼われていても猫にはどこか人間になつききっていなくて、単独行動をとっているようなところがあります。犬は主人に対して絶対服従ですが、猫はペットではあるのですが、背面服従な所を感じるのです。最も日本の怪談の中には、非業の死を遂げた主人の恨みを晴らすため化け猫となって仇討ちをする、というタイプの猫もいるようです。続いて海外の猫をみてみます。海外では日本に比べると幽霊犬の登場が多いようですが、それでもやはり、中世ヨーロッパではペットというよりも魔女の手先として忌み嫌われました。ちょうど魔女狩りが盛んな時代で、野良猫はもちろん家庭でペットとして飼われていた猫までもが、生きたまま焼き殺されました。猫の大量虐殺です。やがて愚かな人間に天罰が下ります。天敵がいなくなった鼠が異常繁殖して、ペスト菌をばら撒いたのです。死者は数千万人に上ったといわれています。

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このページは、 itosuiが2007年12月13日 11:53 に書いたブログ記事です。

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