猫の習性: 2007年12月アーカイブ



猫の個性と性格

ペットに向く猫、逆に向かない猫というものがあるのかどうかということですが、基本的にはない、と言っても良いでしょう。ただ飼い主がどんな猫を好んでどんな猫をペットにしたいのかによって対象となる種類が多少限定されます。そこで一般的に言われている猫の種類別の性格を見てみたいと思います。ペット選びの参考にして下さい。まず純血種か雑種かですが、前者の場合成長すれば、大体どんな猫になるのかは想像ができますが、後者はちょっとミステリアスです。父母のどちらの遺伝子を強く受け継いでいるのかは兄弟猫でも個体差が出ます。純血種で注意をしなければならないのは、血統を守るために近親交配を繰り返して、遺伝的な病気を持っていることがあるということです。次に外見から見た場合、短毛種と長毛種があります。ペットとしてどちらを選ぶかですが、短毛種は活発で元気がよく、長毛種は性格が穏やかでおとなしいといわれています。これは短毛種の場合、狩猟をしていた野性の血が残っているからだという説もあります。もしもペットと一緒に元気に走り回って遊びたいなら短毛種を、外見もぬいぐるみのような愛らしいペットと穏やかに生活したいなら長毛種をお奨めします。最も例外もありますし、環境にも左右されて後天的な性格ができるということもありますので、あくまでも一般論だということを忘れないで下さい。



猫の学習能力は?

猫は学習能力がないとか、ペットと言っても人間の言うことをあまり聞かないので、サーカスには向かないという説もありますが、決してそういうことはありません。実際猫のサーカスもありますし、学習能力だって備わっています。では何故同じペットでありながら、犬とは異なる評価をされているのか、それは猫の資質から来ているといえるでしょう。猫は元々単独で活動していた狩猟動物が 時間をかけてペットへと進化したものです。元来リーダーを必要とせず自分で考えて判断をして生活をしていたため、犬のように誰かの命令に従う、ということが本能的に苦手なのです。ペットとして飼っている猫に物事を学習させたいのなら上からの頭ごなしの命令や、犬のように体罰を与えることは避けましょう。いけないことをしているといってもそれは人間サイドの問題で、猫にはルール違反ではないのです。ですから体罰を与えたり怒鳴ったりしても、相手に対して恐怖感を覚えるだけで、行動の抑制にはなりません。多種多様のペットがいれば、そのペットの数だけ接し方があるのです。猫ならばルール違反に対して現行犯で罰を与えますが、この時に注意しなければならないことは誰がやっているのか絶対に感づかれないことです。大きな音を出す、ビー玉やペットボトルをすぐ近くに投げる、水をかけるなどの方法で脅かします。これを繰り返すうちに猫は、この動作をすれば怖い目にあうということを自然に覚えていくのです。



猫は炬燵で丸くなる?

有名な「お正月」の中の歌詞に、「犬は喜び庭駆け回り、猫は炬燵で丸くなる。」というフレーズがあります。犬の方はOKですが、はたして本当に猫は寒がりで炬燵に逃げこんでばかりいるのでしょうか。猫の中には氷点下2°の屋外でも平気で歩き回っている北国の猫もいます。ペットとして飼っていればよく分かることなのですが、猫は水を嫌います。したがって雪も嫌います。外にいないで、炬燵へ逃げこんだのだ、という説もあります。猫は大体15度以下で寒いと感じるそうです。これは個体差とペットか否かによって多少上下差はあるでしょう。ペットとして暖かい部屋でぬくぬくと生きている猫と、外でサバイバルで生き残らなければならない猫とでは体感温度は違ってくるでしょう。寒さを感じたら、ペット、野良に限らず身体を丸くして熱を出さないようにします。もし炬燵の中などに入ったら、その暖かさで四肢を伸ばしきってくつろいでいることでしょう。しかしこの歌詞が間違っているわけではないのです。この歌詞が書かれた頃の炬燵には、今のような天板はありませんでした。この猫はたぶんあたたまった炬燵布団の上に乗っているか、布団に寄り添っているかの状態で暖を取るために丸くなっているのでしょう。猫はひどい寒がりではありませんが、犬ほど平気ということはありません。ペットとして猫を考えているなら、冬場には暖を取るためのホットカーペットの用意などをしてあげましょう



このアーカイブについて

このページには、 2007年12月 以降に書かれたブログ記事のうち猫の習性 カテゴリに属しているものが含まれています。

次のアーカイブは猫の習性: 2008年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページ で見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページ で見られます。